顔のシワは表皮性シワと真皮性シワの2種類に大きく分けられます。シワの種類に合った化粧品を選び保湿対策などをすると効果的です。また、日頃の食事から良質のタンパク質やビタミンCと鉄分などを摂り、シワを改善しましょう。
顔のシワは年齢を重ねるにつれ、気になる肌トラブルです。顔のシワの中で特に気になる部分は、ほうれい線と目尻、額のシワです。シワを改善するためには、食べ物や化粧品での対策が一般的です。シワ用の化粧品と毎日の食べ物で無理なくシワを改善したいですね。
シワの種類で使い分けたい化粧品
シワには大きく分けて2種類あります。皮膚表面に近く浅い表皮性シワと深く刻まれた真皮性シワです。表皮性シワに効果的な化粧品の成分は聞きなれた成分が多く、化粧品を手に取って成分を確認することができます。比較的簡単に自分でシワに効果的な化粧品を選ぶことができます。
表皮性シワは保湿が肝心で、徹底的に乾燥を防ぎ保湿を心がけることが大切です。肌の乾燥は一時的なものが多いので、保湿に力を入れてお手入れすると効果的なのですが、それでも乾燥が気になる人は、皮膚科の受診も考えてみましょう。元々アトピー性皮膚炎のある人は肌がデリケートで肌トラブルが起こりやすいタイプです。そんな時は専門家に相談するのが一番です。専門医は患者それぞれの肌に合った保湿剤や治療薬を処方するので、肌トラブルを早めに解決できます。
加齢による浅いシワは範囲が広いので、やはり乾燥対策が大切です。若い時と違い、放っておくと取り返しがつかないほど肌が荒れるかもしれません。一日一日まめにお手入れをする習慣をつけましょう。
一方の真皮性シワは深いシワです。原因は紫外線で、肌の奥深くまで傷つけられて深いシワになってしまいます。紫外線は一年中気をつけて予防していないといけないので、日焼け止めや日傘、メイクなどで日常的に予防しましょう。
効果的な成分は表皮性シワとは違い、真皮の大部分のコラーゲンやエラスチン、セラミドなどを増やすことは、化粧品からの吸収は難しく、その成分を増やすように促す成分を配合した化粧品を使用することで肌に補いシワを改善します。
毎日の肌のお手入れで取り入れたいシワ改善用化粧品
表皮性シワに効果が期待される化粧品には、乾燥対策として効果的なヒアルロン酸やセラミド、コラーゲン入りのクリームです。いわゆるシワ取りクリームとして沢山の商品が販売されています。クリームの中にはマッサージクリームとしてもシミ対策に販売されています。表皮性のシワのケアと同時に真皮性のシワのケアを同時に行えるクリームが豊富にあるので、両方のシワが気になる人は、同時にケアが行える便利なクリームを利用しましょう。
クリームの形状ではなく、オイルタイプのシワ改善用化粧品もあります。クリームだけでお手入れせず、洗顔や化粧水も保湿作用のあるものを使って、保湿に十分注意しましょう。
真皮性シワは、単純に真皮の成分であるコラーゲンやセラミドなどの成分をクリームなどで補うと大丈夫なわけではありません。分子が大きくて、皮膚の表面から真皮まで届けることが難しく、効果的とは言えません。
コラーゲンやセラミド入りよりもターンオーバーを促したり、紫外線ケアができるビタミンC誘導体やグロースファクターなどが含まれている化粧品を使用しましょう。表皮性のシワは短時間での改善が見込まれますが、真皮性のシワは改善までに時間がかかることを理解して、2か月程の継続したケアが必要です。単独の成分入りよりエラスチンとセラミドが両方含まれている化粧品など、同時に使用することで効果が高い製品を選びましょう。
食事から考えるシミ対策とは？
食事は通常1日3食食べる人が多いはずです。その食事でシワ対策をしたいものですが、食事に含まれた量の成分が即シミに有効という訳ではありません。そのため、無理のない範囲で化粧品プラス身体の内側から働きかけると考えて食事を摂りましょう。
あまり考え込んでメニューなどを作っては、ストレスがたまり、かえって肌に悪影響を与えます。
まずコラーゲンを作る良質のたんぱく質を摂りましょう。大豆や魚などのタンパク質は、脂質が少ないのでカロリーが気になる人には良質のタンパク質です。コレステロールがないのも健康に気を使う人には魅力的です。シワ改善だけでなく、肌の状態を良くしたいのなら、まず土台となるタンパク質を食べることは重要です。
コラーゲンの素になるタンパク質を摂っても、そのままではコラーゲンは上手に働きません。そのためにビタミンCと鉄分を摂ることが大切です。ビタミンCは水溶性のビタミンで、果物や野菜に含まれています。鉄分はわかめやひじきなど手軽に手に入る海藻類に含まれています。ビタミンCと鉄分はコラーゲンの合成や分解にかかわる成分です。この2種類の成分も積極的に摂るように心がけましょう。
シワの種類による肌のお手入れの方法や、選ぶ成分には違いがあることに注意して、継続したお手入れが必要です。化粧品と食事、両方からアプローチしてなるべく早く効果を実感したいものです。